最新情報詳細
26.08.24
コラム
【第3回】AGF×遠隔サポートで実現!止まらない荷役作業

これまで搬送ロボットについてご紹介してきましたが、今回はフォークリフトのように荷物を持ち上げて運べるロボット 「AGF (自動搬送フォークリフト)」 がテーマです。
工場や倉庫の荷役作業を支えてきたフォークリフトですが、近年はその運転を人の代わりにロボットが担う時代がやってきています。
この記事では、AGVやAMRと同じく自動搬送の機能を持ちながら、パレットなどの重い荷物を持ち上げて運べる “力持ち” のロボット 「AGF」についてご紹介していきます!
AGF(Automated Guided Forklift)は、今まで人が運転していたフォークリフトをコンピューター制御で無人化した自動搬送ロボットです。
AGVやAMRとの違いは、扱う荷物や搬送方法にあります。
AGVやAMRは荷物を車体の上に載せたり、台車を牽引したりして運ぶのが基本ですが、AGFは、フォークを使ってパレットごと荷物を持ち上げ、そのまま棚の高い位置まで積み上げたり、トラックの荷台まで運んだりすることができます。
特に、工場や倉庫で扱う重量物・大型貨物の搬送を任せられるのが、AGFならではの強みといえます。

走行方式にも、AGVとAMRそれぞれの技術が活かされており、
決まったガイドに沿って走るAGVタイプのAGFがある一方、AMRと同じくレーザーセンサー(LiDAR)やカメラで周囲を認識し、地図データをもとにガイドレスで走行できるAGFも増えています。
荷物の位置や向きを正確に認識してフォークを差し込むといった精密な制御により、柔軟な現場対応が可能になっています。
こうしたAGFが現場に導入される背景には、人手不足や事故リスクといった課題があり、AGFはそれぞれに対して次のようなメリットがあります。

<AGF導入のメリット>
①安全性向上で事故リスク激減!
フォークリフトの運転には車両同士の衝突や人との接触事故といったリスクがありますが、AGFであれば見落としや判断ミスなどのヒューマンエラーが起こらず、こうした事故のリスクを大きく減らすことができます
②24時間休まず稼働!
人が運転する場合は交代要員やシフト管理が必要ですが、AGFは休みなく動き続けられるため、夜間の稼働や繁忙期の対応も可能になります
③深刻な人手不足の救世主に!
フォークリフトを運転できる人材の確保が年々難しくなる中で、AGFは現実的な解決策として注目されています

AGFは重量物を取り扱う分、止まってしまった時の影響が大きくなります。
また、複数台が作業している場合、通行の妨げとなったり、後続の作業が滞ってしまうといったこともあるでしょう。
1台のAGFがミスなく動くことはもちろん大切ですが、実際の現場では複数のAGFが同時に稼働し、互いの動きを調整しながら荷物を運ぶ場面も数多くあります。
台数が増えるほど、「誰がどこを通るか」「どのタイミングで荷物を受け渡すか」といった調整の重要性も増していきます。
そこで力を発揮するのが、遠隔から複数のAGFをまとめてサポートする仕組みを提供している、
株式会社キビテクの ” HATS ”(Highly Autonomous Teleoperation Service) です。

<出典:株式会社キビテク https://qibitech.com/products/>
” HATS ” は、前回の記事でもご紹介した通り、様々なロボットに組み込むことで、統合・遠隔操作で協調動作を可能にするサービスですが、AGFにおいても大きな力を発揮します。
現場に常時人を配置しなくても、離れた場所にいるオペレーターが必要なタイミングで状況を確認し対応することで、重量物を扱う場面でも安心してAGFを任せられようになります。
倉庫の保管物の在庫や出荷入荷等の作業進捗を管理するWMS(倉庫管理システム)や、現場機械の状態監視やスケジュール管理、作動・停止レベルを制御するWCS(倉庫制御システム)といった上位システムとも連携できるため、複数台のAGFの動きを一元的に把握し、搬送ルートや倉庫内での配置全体を最適化することで、入庫から出庫までの一連の流れをまるごと自動化することが可能になります。
また、移動ラックや防火シャッターなどの外部機器と連動できるので、倉庫全体を巻き込んだ高度な自動化も実現できます。

<出典:株式会社キビテク資料>
以下の動画はテクトレ株式会社の「月光ロボット」が実際に前後へ走行しながらフォークを高く上げ下げする走行動画になります。
車体をしっかり支えながら、重量物を安定して運ぶAGFのパワフルな動きと精密さが伝わってきます。
<動画提供:株式会社キビテク>
さらに、「 HATSリモートサポート 」 では、ロボット本体とHATSのシステムに加えて遠隔オペレーターによる運用中の異常検知、日々の保守、トラブル発生時の緊急対応までサポート。
AGFがトラブルによって動けなくなった際にも、遠隔のオペレーターがすぐに状況を確認して作業をスムーズに再開させることができます。
こうした対応により、ロボット運行中の予期しないエラーによるダウンタイムを軽減し、止まらない物流を目指しています。

<出典:株式会社キビテク https://qibitech.com/products/>
このように、 ” HATS ” は複数のシステムやロボットを統合管理し、遠隔からの操作やトラブル発生時の復旧までをワンストップで担う心強い存在です。
「 何かあってもすぐ解決できる安心感 」 と 「 作業を止めないスムーズな搬送 」は、AGFを運用するうえで大きな価値になるのではないでしょうか☆
これまで3回にわたって、搬送ロボットについてご紹介してきました。
この記事を通して 「自社の現場でも搬送ロボットを導入してみたい」など、搬送ロボットについて少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです(^^)
搬送ロボットの導入や工場づくりについて少しでも気になった方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
▼過去の記事はこちら!